・主流煙と副流煙
たばこのは、喫煙時における煙草本体やフィルターを通過して口腔内に達する「主流煙」、吐き出された煙りの「呼出煙」、点火部から立ち昇る「副流煙」とに分けられます。これらは、エアロゾル(液滴)の形状をなす「粒子相」と、気体からなる「気相」に分けられます。各種有害物質の発生は主流煙よりも副流煙の方が多く含んでいます。また、主流煙の成分は酸性ですが、副流煙の成分はアルカリ性なので、目や鼻の粘膜を刺激する作用があります。
・ニコチン
タバコ煙の粒子相に含まれる精神作用物質は、「毒物及び劇物取締法」の毒物に指定されています。薬理作用により中枢神経系の興奮と抑制が生じ、心臓・血管系への急性をもたらします。また、体内に吸収されたニコチンは、体内で代謝されてコチニンとなります。タバコを反復使用することで生じる依存性の原因は、ニコチンの精神及び身体依存によるものです。
・タール
タバコ煙の粒子相の総称です。ニコチンや種々の発がん物質、発がん促進物質、その他の有害物質が多く含まれています。 また、低タールたばこに用いられる有孔フィルターでは、主流煙中の有害物質は希釈されて減少しますが、副流煙中では増加するので、周囲への気遣いが必要です。
・一酸化炭素
気相に含まれる有毒物質です。赤血球のヘモグロビン(Hb)と強力に結びつく作用で、一酸化炭素ヘモグロビン(CO-Hb)を形成し、血液の酸素運搬機能を妨げます。呼気中の一酸化炭素濃度(ppm)は、非喫煙者では1桁台ですが、喫煙者では数十ppmにも達します。
・浮遊粉塵
室内の浮遊粉塵に占める煙草の煙りによる物質の割合は、30~80%にも達します。
・発がん物質
タバコ煙には約4,000種以上の化学物質が含まれており、そのうち発がん性のあるものが10種類以上あります。